Tournament article

RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント 2019

石川遼が2罰打に「ショック」

握手で健闘をたたえ合った直後に…。木下選手にも申し訳なかった
3戦連勝がかかっていた試合でまさかの結末が待っていた。石川遼が、頭を抱えた。「何を考えていたのか…。だいぶショック」。最終ホールはバーディのはずが、うっかりミスで2罰打のボギー。13位タイに終わった。

通算16アンダーで迎えた18番。3戦連勝には届かなかったが、花道から絶妙の寄せを見せ、大ギャラリーから喝さいを浴びた。ピンそばのバーディ締めで通算17アンダーにして、スコア提出小屋に入ったところでミスは発覚した。

競技委員に「マークを戻しましたか?」と、聞かれるまで、失念していた。18番のバーディパットが、同組の木下陵介のライン上にあったため、マークの位置をいったんずらしていた。
木下らのプレーを待ってパットを沈めたが、ずらしたマークは戻していなかった。
「ずらしたこと自体を忘れていた」。
ゴルフ規則14.7aの「球をプレーしなければならない場所」の違反により、2罰打。
通算15アンダーの13位まで順位を落としたがもし、気づかないままスコアを提出していたら、失格していたところだった。
「完全に不注意です」。

同様の失敗は、ジュニア時代にもしたことがあるといい「苦い記憶になっていたのに」。
初歩的なミスを悔やんだのは、罰打を受けたことではなく「一緒に回った選手に迷惑をかけてしまったこと」。
木下と、同組のパグンサンにも「気づかなくてごめん」と謝られて、余計につらい。
「一緒にいいプレーをしてきた2人に最後にそういう思いをさせてしまったことが一番心に傷というか、本当に申し訳なかった」と、詫びた。

義母の葬儀のためぶっつけ本番で挑んだ3戦連勝。
実現しなかったが「自分がやるべきことはできている」と感じて上がっただけに、その直後の落胆は大きかった。
「気持ちを切り替えるにも、時間がかかると思うがとにかく来週は、自分のプレーの前に、一緒に回っている選手に迷惑をかけないように」。
厳しい顔で、自分を責めた。

関連記事