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〜全英への道〜ミズノオープン at ザ・ロイヤル ゴルフクラブ 2018

大槻智春が味わう、ここで勝ったからこその難しさ

最長のモンスターコースには、人より免疫があるはずだが昨年の“賞金王”は「かえってやりづらい」と、苦笑いだ。
昨年も、ここザ・ロイヤルゴルフクラブで行われたチャレンジトーナメント(現Abema TVツアー)で1勝をあげて、賞金ランクは1位になった。
それだけに「周りの期待が大きくて・・・。今週も、やって当たり前だろう、と」。

確かにコースとの相性はあるかもしれない。
しかし昨年はまだ、全面改修の途上で「ラフも薄かったしグリーンもこれほど仕上がってはいなかった」と、そんなギャップに増すプレッシャー。

初日は、まだ前のティを使ってもらって助かった。
ピン位置もまだ、さほどの厳しさも感じず「今日は伸ばす日」と主催者がさっそく出したボーナスも取り損ねず、勝手知ったるコースで出遅れずに済んだ。

噂によると、モンスターコースは土曜日に牙を剥くという。「3日目に多分、8000ヤードを超えるセッティングになる」と聞けば、この日の2アンダーにはなおさら「それまでの貯金が出来た」とほっとした。

「このコースは風が吹いて、ピン位置が難しくなると、長い距離のパットが残ってくるので、油断をすると、どんどん崩れていく。距離感が大事です」と、週末に向けて、警戒感も緩めない。

大会の上位4人にもらえる全英切符。
「もちろん、行ってみたいが僕の中でまず大事なのはシード権。トップ10に入り続けること。そうすれば、すべて自然とついてくる」。
中日クラウンズから、2試合連続でトップ10に入った。
海外初戦から、3戦連続の予選落ちの流れを断ち切り、上昇気流に乗ったばかりだ。
「今週は4日間、なんとかパープレーをと思っていたら、今日はアンダーが出た。このまましっかり予選を通って、土曜日勝負」と、“賞金王”が手綱をしめた。

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