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アマの久保田皓也(くぼたひろや)さんが単独トップ

シンゴの背後でニコニコ久保田さん。「片山プロに勉強しながら、良い緊張感で回れました」と、冷静そのもの!!
弱冠二十歳のアマチュアが、慣れ親しんだ庭を自らのゴルフでドッと沸かせた。上がりの難しい3ホールは圧巻だった。458ヤードの16番。長いパー4で手前のカラーから、25メートルものバーディパットが、カップに飛び込んだ。

続く17番のパー3は7番アイアンのティショットをピンに絡めた。左から1メートルのチャンスを沈めて首位に並ぶと、ついに迎えた最終ホールは手前から7メートルもねじ込んだ。
「プロならもう少し、伸ばしているかと思ったけど風が強かったし、僕はまぐれのパットが入った。トップに立ってまさか、です。昨日まで100点でしたが、今日は150点のゴルフが出来た」。

同組で回った永久シードの賞賛も、謹んで受けた。
「ナイスプレー! よく頑張ったね」。
その右手を、丁寧に両手で握り返して「片山選手はショットからパットまで、リズムが一緒。今日も緊張するより、片山さんを見て勉強する気持ちでやった。上位に行くのは嬉しいけど、順位は気にしていなくて1打1打に集中する感じでした」と本人は、最後まで謙虚に冷静だった。

会場のここ小野東洋ゴルフ俱楽部は、神戸市西区の自宅から車で約40分。「家に近いし、勉強になる」と、同コースを練習コースに選んで、滝川第二高校1年から3年間、キャディのアルバイトに従事。
日給1万円をもらって月3回ほど。仕事を終えた午後から毎9ホールを回らせていただき「グリーンも読みやすいしマネジメントもばっちり。他の人より知ってる分、得なのかな」。
ツアーで自身初の決勝ラウンドでしっかりと、地の利を活かしている。

高校教師で当時、ゴルフ部の顧問をしていた父親の祐市さんの手ほどきで、10歳からゴルフを始めた。
2015年に関西アマを制して、東北福祉大に進学。
「松山英樹さんが憧れ。時々帰ってきて大学で練習を見せてくださるけど、まだ僕は覚えられてない。今回で少しでも、覚えてもらえたら」と期待する。

勝てば、2011年の松山に次ぐ(※)史上4人目のアマチャンピオンだが「松山さんは規格外」とかっきりと自分と線引きしながら「飛距離がない分、アプローチとパットが僕の長所。飛距離を埋めるようなプレーが出来れば」と、浮つかない。
「明日も順位は気にせず、自分に出来ることをやって、勉強するつもりで頑張る」。
アマの最終日最終組は、昨年の日本オープンで2位となった、大学の1年後輩の金谷拓実さん以来。
84回の歴史を誇る。この日本最古のオープン競技としては初の快挙で弱冠二十歳が我が庭を、歓喜の渦に巻き込むか。

※ツアーのアマV一覧
倉本昌弘(1980年中四国オープン)
石川遼(2007年マンシングウェアオープンKSBカップ)
松山英樹(2011年三井住友VISA太平洋マスターズ)

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