昨年から、出身地の震災からの復興への願いとPRをかねて、キャディバッグやボールに、熊本の国民的ゆるきゃらをあしらう。「僕も、ちょっと似てるでしょ？　“くまモン”って呼んでもらって全然構いません！」と、ニコニコ。
先週のミズノオープンで最長コースをねじ伏せ、ツアー初優勝と、2枚のメジャー切符を1週でいっぺんに手にした。
秋吉翔太、27歳。
歓喜の瞬間から届き始めた怒濤の祝福メールはざっと250通。「人生、がらっと変わりました！」とその勢いで、今週はツアープレーヤーNO.1決定戦。
「コースも好きなんで。少し狙ってます！」。怒濤の2週連続Vなら、5年シードとWGCブリヂストン招待の出場権もついてくる。
「世界に行ける」とまたひとつ大舞台への切符を狙う弟子に、師匠が太鼓判。
「翔太。先週の優勝でお前、世界ランクもめちゃ上がったけん」と、29日火曜日のこの日もまたいつものように、北村晃一と出水田大二郎ら、チームの面々を交えて一緒に練習ラウンドをこなした小田孔明が教えてくれたように、前々週の363位から、一気に184位にランクアップ。

100番内も見えてきて8月の全米プロの出場権も夢じゃない。孔明に言われて「頑張ります!!」。3枚目のメジャー切符にモチベーションもがぜんアップ･･･！

まずは、先の最終予選でトップ通過を果たして権利を得た全米オープンが控える。
松山英樹との練習ラウンドも取り付ける予定の初のメジャー戦で「大旋風を巻き起こしたい」。
本人も愛してやまないあのゆるキャラみたいに日本中の誰もが知ってるような、プロゴルファーなら「松山のような」、そんな有名な選手に秋吉もなりたいのだ。
「大活躍して知名度を上げたい。みんなに知ってもらって応援してもらって、試合を見に来てもらって、男子ゴルフを盛り上げられればいいな」。
夢見るゴルフ界のくまモン、頑張るモン。

• 秋吉 翔太
• 北村 晃一
• 出水田 大二郎