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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2018

星野陸也は思い出の宍戸でリベンジ!!

2年連続2度目の出場は、恩人とリベンジを目指す宍戸。初日から“アニキ”と一緒にコースに出た。ジュニア時代から慕ってきた。2016年のプロ入り後は、マネジメント事務所で世話になる。
石川の小技の上手さ。プレー中の姿勢の良さ。「遼先輩みたいに背を伸ばして歩くと、疲れにくい気がする。学びたい」。
プレー後は、取り巻く報道陣の上から、186センチの長身を生かして、聞こえてくる石川の声に耳をそばだてた。
「僕も話すことは好きだが、遼先輩みたいに良い言葉が出てこない。話す勉強にもなる」とそばにいると、為になることばかりで尊敬する先輩。

「今日は珍しく調子が悪かったが遼先輩は、悪くてもすぐに来る」と前半5つのボギーで苦しむ石川を横目に、自分は可能な限り、突き放しにかかっても、後半は予想どおりにやっぱり来た。

石川がそこから3連続バーディを奪った14番。星野も負けじと460ヤードの同ホールで、360ヤードも飛ばした。残りわずか100ヤードから、3メートルに乗っけてそこから星野も3連続バーディを奪ってみせた。

ここ宍戸は、地元水戸の名門・水城高校の時から回らせてもらっている。
“ホームグラウンド”は、茨城県笠間市の自宅から車で15分もかからず、練習日はつい家でゆっくりしすぎてスタートギリギリ。時間をちょっぴりずらして融通してもらったりと、勝手知ったるコースで「リラックス出来る」と、普段着のまま挑める。

毎年、ゆかりの地で行われるこのツアープレーヤーNO.1決定戦は、今年も恩人と挑むことに決めた。
2年連続でバッグを担ぐ、上遠野(かとうの)俊昭さんはここ宍戸と静ヒルズで研修生として、10数年を過ごしたのち、地元笠間市でジュニア教室を開いた。
星野はその生徒の一人だった。

昨年は、恩返しを誓った再会の“初タッグ”も予選落ち。「今年はリベンジをかねてもう一度」と、若きご当地プロとして、駆ける思いは人一倍だ。

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