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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2018

岩田寛が今日イチ笑った瞬間

笑って・・・る??
ヒロシがやっと笑った。9番パー3で、ホールインワンを達成した瞬間だった。珍しく、両手を挙げて万歳。専属キャディの新岡龍三郎さん、同組の池田、稲森の順番にぎこちなくハイタッチ。

その時は、確かにちょっぴり笑っていた。・・・はずだった。
しかし、ティーインググラウンドを降りて、グリーンに歩いてくる最中に、もはや笑顔の賞味期限は切れていた。

祝福の歓声を受けながらカップからボールを拾い、観衆の中に投げ込んでも表情は頑固なくらいに真顔だった。

自身試合では3度目の快挙達成も、4番アイアンのティショットは「イメージではドローの球が、(当たりが)薄くて低くなった。転がって、奥にこぼれたと思った」。

感触の悪さに、フィニッシュの瞬間、すぐに右手を離したほどだ。「球も見ないでキャディさんに、クラブを渡した」。カップインの瞬間は見ていない。
「歓声で、入ったと分かった。でも凄いミスショットだったので。あんまり興奮はしなかった」。
ホールインワンすら、ヒロシのボルテージは上がらなかった。

この1打で再び首位獲りに成功したが、後半9ホールはオーバーパーを叩いて、結局4打差の3位に後退。
「パットが入らなかったので、キツかった」と、ため息ひとつ。
ぽつりと「それでも今日、我慢は出来たので。明日良いことあると良い」。
ヒロシが心から笑える日はいつか・・・・・・・・・。

  • ホールアウト後はなおさら、真顔です。

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