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東建ホームメイトカップ 2018

石川遼は2位に敗れて「100点ですね」

6年ぶりに戻ってきたこの国内開幕戦。1打差で、重永のツアー初優勝を許しはした。
重永に追いつく4打差から追いかけた最終日もまた、カップに嫌われ、1差に迫った14番では、大事な場面でまた「プッシュアウトが出ちゃうんだ」と、ティショットを右に曲げてボギーを打つなど、課題は残っても、開幕戦の出来としては、胸を張って言える。
「申し訳ないですけど・・・100点ですね!!」。

国内復帰第一戦は、新選手会長としての重責もあった。
火曜日の選手会総会までに、魅力回復のための施策をまとめて頭を下げて、選手たちに協力を求めた。

いざ本戦が始まれば、今度は選手としてさっそく初日から、8アンダーを出してファンの度肝を抜いた。
自ら発案したホールアウト後のギャラリープラザの公開インタビューでは真っ赤な絨毯の“お立ち台”に一番乗りをしてみせた。

ファンに観戦の思い出を持って帰ってもらいたいと選手会主導で考え出した。大会オリジナルのピンフラッグの販売。
ファンの方が次々と差し出すそれには石川が、思い描いていたとおりに、すでに他の選手のサインで一杯になっており「すごく嬉しかった」と、目を細めた。

熊本地震から、ちょうど2年を経た14日土曜日には、会場で熊本県花のりんどうをイメージした紫のリボン型バッジを配布。選手たちにもウェアやキャップにつけてもらって「熊本の人と共にいますよということが、少しでも伝われば」と、心をひとつにして戦った。

選手会長として、奔走した4日間。選手としても、最後までV争いを繰り広げて、6年ぶりの多度を最高潮に盛り上げ「選手会長としても、選手としてもこれ以上できない。これが今の自分の100点の出来」と、目尻を下げた。

「自分としては、両方ベストを尽くした結果。今後も男子ツアーにとって良いものは、どんどん取り入れて取り組んで行きたいです」。
新選手会長が、6年ぶりの国内開幕戦で上々のスタートを切った。

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