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東建ホームメイトカップ 2018

永野竜太郎もアトムに続け!!

大差を承知で、7打差の7位タイから幼なじみのライバルを懸命に追いかけた。
「一緒に回ったキョンテが良いゴルフをしていましたし、離されてはいましたけど、ついていけば上に行くか、と。そういう意味ではいいペアリングでした」と、同組で回った韓国の鬼を指標に強い風の中で耐えて、17番では上から3メートルのイーグルチャンスを沈めた。

熊本地震から、ちょうど2年を経た今大会。
2年前の14日のあの日、初日の夜に第一報が入ってから、互いに励まし合い、慰め合って、V争いを繰り広げた。
永野の出身の益城町を、もっとも被害が大きかったといつも、気遣ってくれた。
幼い頃からしのぎを削ってきた。大親友の重永亜斗夢が、悲願のツアー初優勝を飾った。
「もちろん小さい頃から一緒にやってきて、嬉しい」と、友だちの初勝利を祝福しながら複雑な心境も少し。

重永は、いつも言ってくれた。
「勝つなら、絶対に竜太郎が先だ」と。
いつも自分を立てて、実力を認めてくれた重永に、先を越された。
「それは、仕方ないですよね。どんな試合でも、誰かが勝つわけなので」と、いつものようにさばさばと言いながらも、胸に期すものは大きい。
「これで同年代で勝ってないのは、自分くらいなので。そういう面ではいい刺激になる」。
親友の余韻もさめやらぬまま、 永野もすぐに後に続いてみせる。

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