2017年のチャレンジトーナメント賞金王に輝いたのは、大槻智春だった。「全然いいゴルフができなかった」と3バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの2オーバー74と振るわなかったが、下位の選手も優勝しなければ大槻に届かないという有利な状況だったので、賞金王を決めた。「優勝して決めたかったが、うまくゴルフができなかった。意識していないと言えばうそになる」と賞金王へのプレッシャーはあったようだ。ゴルフの内容も「それどころじゃなかった。ティーショットが曲がって、苦しいゴルフ」だったと心中を吐露した。

しかし、これで晴れて来年は1年間を通してレギュラーツアーに出場することができる。「年間を通してチャレンジで1位になったというのは自信になる。課題も出てきたのでオフにしっかり練習したい」と来年に向けて、気持ちを切り替えていた。この４~5年間は、トレーナーをつけて、スイング面、トレーニング面を鍛えてきた。おかげでティーショットもしっかり振りぬけるようになり、曲がらないようになってきた。「飛んで曲がらないのが一番いい。飛距離がアドバンテージ。まだ納得いかない」と、まだまだこの面では伸び代がありそうだ。「来年ツアーでは優勝したいけど、まずはシードを獲りたい」とツアーでの活躍を誓った。

• 大槻 智春