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〜全英への道〜 ミズノオープン 2017

武藤俊憲は「早く借りを返さないと!」

ホストプロにとっては、本戦以上といってもいい。前日水曜日のプロアマ戦は、大事な大事な、社交場である。

今や、ミズノの筆頭プロといってもいい。
武藤はこの日、水野明人・代表取締役社長とのラウンドでちょっぴり悩ましい事態が起きた。
「お、俺の出番がない…」。

スクランブル方式の団体戦は、4人1組でもっとも良いポジションを選んでホールを進んでいくのだが、水野社長のパットがあまりに上手で、武藤まで打順が回ってこない。
本戦を目前に「今日はグリーン上の練習が全然、できてなかった!」と、それはホストプロとしては喜ばしいことであり、ちょっぴり困ったことでもあり?!

「でも、今日1日皆さんには喜んでいただけて良かった」と大事なつとめをひとつ、終えた。
いよいよ、明日からの本戦は、今季序盤の好調がやや、陰を潜めて懸念はあるが「調子の良い悪いにかかわらず、ベストを尽くすことが大事」と、武藤もまた中堅のホストプロとして、恩返しに燃えている。

クラブ契約を結んで初年度の2014年は、初日のラウンド中に転倒して、左足首の靱帯を損傷。そのまま病院に担ぎ込まれた。「あのときの大きな借りもある」と、リベンジにも燃えている。

今大会は、上位4人に出場権が与えられる全英オープンの日本予選。
武藤にも、過去3度の出場経験がある世界最古のメジャーは「プロになって良かったと、心から思わせてくれる本当に素晴らしい大会です」。
4度でも、5度でもまた行きたい。
「その場所に、まず行くということが大事だと思っているので」。
今年もリンクスコースが呼んでいる。

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