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日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills 2017

川村と稲森が、地元の練習場で実は恒例のジュニアレッスン会を開催

昨年覇者に続いて、この日30日は若い2人が地元のジュニアにゴルフを教えた。

その様子を当ホームページで紹介するのは、今年が初めてだが実は、2人にとってはここ宍戸での恒例行事であった。

「今までは、こんな大々的なイベントではなく、本人たちはゆる〜〜〜くやってきた感じなんです」とは川村昌弘と、稲森佑貴。
川村がある年から大会期間中の秘密の特訓場所(?)に選んだのは、「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」の開催コースの宍戸ヒルズカントリークラブから、車でわずか10分の練習場「友部ゴルフガーデン」。
広々とした施設にはナイター設備もあり、夜遅くまでたっぷりと打てる。

試合が終わってから日没ぎりぎりまでコースの練習場で球を打っても物足りない日などに、ふらっと足を運ぶようになった。

そして稲森は、ここが“定宿”だった。
つい最近までお父さんとキャンピングカーでの転戦生活の、宍戸での拠点としていたのがこの練習場だ。
毎日、駐車場で夜を明かしてコースに通う。
シード選手の常連となり、キャンピング生活から“卒業”しても、やっぱりこの練習場で“民泊”させてもらっている。

それぞれ事情を抱えて偶然、ここで顔を合わせた若い2人にはいつの間にか“マブダチ”が出来ていた。
「ここの鈴木支配人や、たまたま練習しに来ていたジュニアの子たち」。
“ジュニアの子たち”といっても、どちらも2011年にプロ転向したときには川村が18歳で、稲森が17歳。
自分たちこそまだ“ジュニア”といってもよかった2人が地元の子どもたちと、打ち解けるのに時間はかからなかった。

「友部に友だちができた〜〜〜って感じ」(川村)とその延長で、スナックゴルフから本ゴルフにステップアップする小・中学生の受け入れを10年以上前から行っているこの練習場に、通ってくる子たちに自然とゴルフを教えてあげるようになり、今や“メル友”である。
「去年は、みんなで一緒に食事もしました」。

冒頭で披露した模範ショットも友だちの前で、いまさらちょっぴり照れくさい感じもするが、この日もいつも通りにゴルフを教えてあげて、アプローチ合戦で遊んで、みんなでバンカーショットを練習して、記念撮影をして、またねと手を振っていったん解散した。

「絶対に予選通過してね!」と帰っていった女子中学生2人は、週末にボランティアとして大会に来場してくれるらしいが川村と稲森に予選落ちなどされたら「土日行く意味ないから!」。
誰よりも厳しくて、誰よりも暖かい応援をくれる大切な友だち。
「こうして応援してもらえるのは、やっぱり嬉しい」(川村)。

若いが早プロ7年目のキャリアを積んできた2人は宍戸で素敵な友情を育んでいた。

 なお、スナックゴルフからゴルフにステップアップする小学生や中学生の受け入れを10年以上前から行っており、会場となった友部ゴルフガーデンの鈴木支配人は、「こんなにたくさんの子供たちに集まってもらい、イベントが非常に盛り上がってよかったです。最後のサイン会では堅苦しさのない子供たちとのたわいな会話がとても楽しそうでしたね。これからもスナッグゴルフからゴルフにステップアップする子供達の受け入れを行っていきたい」と語った。

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