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ダンロップフェニックストーナメント 2017

2日目から8打縮めた宮里優作は「良い初日でした」?!

選手会長の44回ダンロップフェニックスは3日目にしてやっと開けた。この日63で回ってきた宮里。初日はジャンボと松山に挟まれ「76」を打って出遅れた分を、やっと獲り返して改めて「小平くんは棄権したけど、僕は無理くりやって良かった」。

2日目に賞金1位も離脱をした。今週は、選手間で流行の風邪に宮里もかかった。予選ラウンドはまったく身体がきかなかった。それでも、前日2日目の18番で、5メートルのバーディパットをねじ込んだのはデカかった。
左に曲げて「終わった」と思った2打目がギャラリーの方の太ももに直撃して「申し訳なかった。バーディ獲りますと言ってお別れした」と、被害者の目の前で義理堅くチャンスにつけて、約束を果たした1打が効いた。

予選のカットラインに滑り込み、臨んだ決勝ラウンド初日に一気に8打縮めて「良い初日でした」とおどけたが、昨日まで一緒だったジャンのぼやきが聞こえてきそうだ。
「昨日は最後のバーディパットを入れた時に“心配させるなよ”と。“俺のせいでなったみたいじゃないか”と」。
「それはないです」と即答したが、ジャンボがコースを去るなりこの快スコアではなんとも・・・。

「明日は表街道には行きたかった」と、最終日は成績の良い選手が集まる1番ホールから出ていける。
目下、2位の賞金レースもいよいよ佳境。
「少しずつ上を目指して集中していきたい。トップ10は目指したい」。
今季最終戦にこそ、今週2日目の最後の粘りをしみじみと思い出したい。

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