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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2017

高山忠洋は「なんでこんなところにいるんだろう、と」2位タイに複雑な胸の内

高山は「大育の17番のティショットは素晴らしかった」と伊能さんを祝福
6年ぶりのツアー通算3勝目を逃して、「少しどころではない。残念すぎる」と、悔しがった。
1番のボギーでついにこの週、初めて首位を明け渡した。そのままあっという間に4打差をつけられたが、
タイのサクサンシンが9番でトリプルボギーを打って、高山にもまたもうワンチャンスが巡ってきた。

「あれで、混戦になったのは分かった」と、高山も懸命に再逆転の好機をにらんだ。
後半、もつれにもつれたV争い。
「流れが一瞬でもあっちに行ったり、こっちに行ったり。最後まで誰が勝つのか分からない。そういう輪の中にいられて幸せだった。混戦の中でも楽しんでやれた」。

噛みしめる一方で、ひそかに抱いた「自分はなんでこんなところにいるんだろう、という気持ち」。初日からの2日間で、通算14アンダーまで伸ばした。
2日目が終わった時点では、2位と6打差もついていたのに。
「そういう気持ちとも戦いながら、もう一度良い流れを捕まえたいと思った」と、13番で6メートルのバーディチャンスを沈めて、再び首位を捕らえた。
14番は4メートルのフックラインをねじ込み、単独首位に躍り出た。

しかしそのまま逃げ切るのには体も、ショットの状態も悪すぎた。
「ドライバーが良くなかった。15番も右に行った」とすぐにボギーを打って、片岡のリードを許した。

16番ではフェアウェイを捕らえても、ディボット跡に入る不運もあり、勝機を逃した。
難しい17番のパー3では、3メートル強のパーパットを拾っても、片岡のピンそばのティショットには、太刀打ちできなかった。

「悔しいし、悔いも残るがいいゲームだった。この悔しさをバネに、腰が続く限り今年優勝したい」。
来年は40歳。「あちこちガタがくる年代」と腰痛やケガとも格闘しながら、しぶとく次のチャンスをにらむつもりだ。

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