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東建ホームメイトカップ 2017

目指すは東京! 梁津萬(リャンウェンチョン)が今季国内最初のチャンピオンに

2017年の国内開幕戦を制したのは、3年後の東京を目指す38歳。中国の梁津萬(リャンウェンチョン)が、リベンジを果たした。
最終日、最終組で回った藤田寛之は、2014年のKBCオーガスタ(※)で5ホールのプレーオフに敗れた相手。

3年ぶりの直接対決も、やはり藤田が一番怖かった。
「もうすぐ50歳なのに、藤田さんは凄い選手。今日もずっと藤田さんを警戒していた」。
序盤こそ1番からボギーを打って混戦にまみれたが、折り返してすぐに勝機をつかんだ。
2つ前の藤本と競っていることは分かっていたが12番のバーディで、勢いづいた。
14番では2メートル、15番は1.5メートル。いずれもフェアウェイど真ん中から立て続けのチャンスを逃さなかった。
「あの連続バーディが大きかった」と、再び単独首位を奪うとついに17番のパー5で、完全に突き放した。
2メートルのバーディを沈めて、2打差で逃げ切った。

12歳の長男を筆頭に、8歳、5歳とまだ1年と4ヶ月の一男三女は、合わせて4人の子だくさん。
アジアと、欧州と日本を股にかけるインターナショナルプレーヤーは、「良い選手であると同時に、良き父でありたい」と一昨年に5年シードの「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ Shishido Hills」で日本ツアー初Vを飾ったのを機に、出場試合をしぼって、今は中国・広州にある自宅で家族と過ごす時間を大切にしている。

「子どもと一緒にいられる時間は限られている。長男もゴルフを始めて一緒に練習したり、気持ちにも余裕が出来た」と3年ぶりに出場したこの国内初戦で、充実の日本ツアー2勝目だ。

「でももう2年もしたら、また試合数を増やして世界中を駆け回るつもりです」。
狙いは2020年。
21歳のハオトン・リーが、欧州ツアーで1勝を飾るなど、近年は母国でも若手の躍進めざましく、昨年のリオ五輪は残念ながら、代表選考の世界ランク上位2枠を逃して出られなかった。

それだけに、なおさら「東京には絶対に出たい」と熱望している。
3年後には、42歳。
もういい歳だが「それまでゴルフも体調管理も万全に、頑張りますよ! GO、GOです!」。
今度こそ、代表の座は譲らない!!

※現名称「RIZAP KBCオーガスタ」。当時名称は「アールズエバーラスティングKBCオーガスタ」

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