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石川遼 everyone PROJECT Challenge Golf Tournament 2016

アマチュアの坂本雄介、中島啓太が2アンダー し烈なベストアマチュア争い

坂本雄介
本大会には10人のアマチュアが出場しており、そのうち半分の5人が予選を通過した。
しかも坂本雄介(埼玉栄高校3年)と中島啓太(代々木高校1年)の2人は、2アンダー70で回り、首位と4打差の7位タイにつける好成績だ。

坂本は2015年日本アマチュアゴルフ選手権4位、2014年関東高等学校ゴルフ選手権冬季大会優勝などの実績があり、昨年の後期からナショナルチーム入りを果たしている。「前半はバタバタしていて」ボギー、バーディを繰り返した。「ショットの調子が悪いわけではなく、ちょっとラフに入ったところがバンカーのふちだったり、たまたま木がスタイミーになる場所にボールが止まったり、運がなかった」という。それでもアウトを1アンダー35でまとめ、後半も2バーディ、1ボギーとして、2アンダーでホールアウトした。高校3年生と言えば、先週の日本女子オープンでは同学年の畑岡奈紗(ルネサンス高校3年)がアマチュアながら優勝している。その舞台となった烏山城CCとは、本大会の開催コースのロイヤルメドウゴルフ倶楽部と直線距離で10キロぐらいの近さにある。「テレビで見ていました。最終ホールのバーディパットを決めたのは、絶対入れるという精神力。あの大きい舞台で技術はもちろんのこと、心技体が整っていないとできない。今の僕にはできない」と一目を置く。

この日は2年学年が上の小木曽喬と回った。小木曽は福井工大2年だが昨年、プロ転向した。「プロは簡単にボギーを打たない。アプローチ、パットできっちりパーを拾っていく。そこが僕のこれからの課題」と一緒に回った小木曽のプレーにも学んだ。高校卒業後は大学に進学するつもりだ。じっくりと技術を磨き、トレーニングを積み、鍛練していく。チャレンジでの経験も大きな財産となるだろう。

中島は同じく2015年に日本アマチュアゴルフ選手権で決勝まで進むも金谷拓実に敗れ、ランナーアップに終わっているが、将来が楽しみな選手の一人だ。1番は3パットのボギー、3番は1メートルのパーパットを外し、スタートで躓いた。「ショットが良くなかった。アイアンショットがつかまりすぎて」左に曲げるケースが多く、チャンスを作れなかった。
しかし4番のパー5でバーディを奪い、続く5番ホールでは30ヤードのアプローチをチップインして連続バーディ。スコアをイーブンに戻した。7番バーディ、9番ボギーでハーフターンすると「パットのタッチがあってきて」10,14,16番とバーディを奪った。最終18番ホールは池に入れてボギーとしたものの、後半10パットとパターに救われた。「ピン位置は難しかったが、意識せずグリーンの真ん中に打って行った」が、どこかで「攻めていきたくなる」気持ちを抑えることができず、特にショートアイアンを持つところではついつい「ピンを狙いたくなる」。そこで失敗してボギーにつながってしまった。ピンポジションを決めた石川遼の罠にはまってしまった感じだ。「明日もアンダーで回って、ボギーを少なくしたい」と気持ちを最終日に切り替えていた。

本大会のベストアマチュアにはカシオワールドオープン(11/24〜27Kochi黒潮CC)の出場権が与えられる。1アンダーには河本力(松山聖陵高校2年)も控えており、ベストアマチュア争いもし烈だ。
  • 中島啓太

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