SMBCシンガポールオープン 2016

マーライオン片岡も完走(大会3日目、第3ラウンド)

カメラを向けられ、打ち合わせもないのに、キャディの伊能恵子さんと、まったくおんなじ顔でおどけるあたりも、息ぴったりだ。この顔は、もしやシンガポールのマーライオン?!
おまけに、疲労のピークも足並み合わせて「ああ、しんど!」。本当に、シンガポールのマーライオンみたいに水しぶきでも、吹きたい気分。

貞方と同様に、片岡大育(だいすけ)もまたこの日は、前日2日目に残した第2ラウンドの分と、続いてスタートした第3ラウンドと合わせて計35ホール。「この湿気と暑さの中ではさすがにキツい。シンガポールで35ホールは、地獄ですね」。

そしてこれまた貞方と同様に、片岡もまた、後ろから3第2ラウンドを終えるなり、続く第3ラウンドはほとんど休む間もなく、昼食中に、セントーサゴルフクラブのレストランに響いたアナウンスに思わず突っ込む。
「もう行くのかよ!」。
第2ラウンドは、正午前に上がってきたばかりというのに、続く第3ラウンドは、13時20分にもう出るという。しかも片岡は、まさに第1組目のスタート。
伊能さんも、思わず嘆いた。「もう歩けない・・・」。
2人で気力を振り絞って、完走してきた。
過酷な状況の中で、それでもどうにか3アンダーとスコアをまとめて、上がってきた。

大会は、3日連続のサスペンデッドも、「僕は今日、終われて良かった」と、それだけが何よりの救い。伊能さんと通い詰めている。今晩も宿の近くに見つけた、日本のラーメンチェーン店で英気を養う。
「だけどシンガポールは物価が高くて。昨日も2人、ラーメン屋で1万5000円もしましたよ」。
かさんだ食事代も、きっちり稼いで帰る。

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