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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2016

プレーオフの逆転負けに、武藤俊憲は「運がなかった」

終日はスタートの1番からの5連続バーディは、さかのぼって3日目の16番から数えれば、怒濤の8連続バーディだ。2日目には8番で、今季2度目のアルバトロスもあった。初日は、いち早くコース新の64を出して、首位で飛び出した。予選2日間で、すでに6打差の独走態勢を築いた。

武藤こそ、今週は運に恵まれていたはずだった。
最終日も、常にゲームをリードしていたはずだった。
しかし、最後の最後に追いつかれた。
「完全に、僕に運がなかった。もう、そうとしか言いようがない」。

雷雨にたたられた最終日は、まず最終組が9番ティに立った11時13分に、最初の競技中断に見舞われた。2時間22分も待たされたあげくに、14番でティショットを打ち終わった14時57分にまた1時間1分もプレーが止まって、「間違いなく、中断がなければ僕が勝っていた」。

雷に流れを止められた。
「15番で、体が動かなくなって、まずいな、と」。16番のパー5では、「バーディを獲りに行ってボギーを打った」。フェアウェイからの2打目は「球が低めに出て、風の下に行って、奥に行っちゃった」と、ラフから寄せきれずに、ボギーを打った。

「体が動いていたら全く問題なかったショット」。1打差で迎えた18番は、2打目が左のラフから出すだけのショット。左7メートルのパーセーブを逃して、プレーオフに持ち込まれた。
「どちらが勝ってもおかしくない状況でしたけど、谷原のほうが内容も良かった」。

自身にとっても初のメジャータイトルのプレッシャーではない。
「今日9アンダーですよ。谷原が良いプレーをしただけ。メジャーを獲るべく人が獲っただけ。そういう意味では、この試合は谷原に味方したのかな」。

大会主催の公益社団法人日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長は「今日は武藤くんが負けに行った」と評した。「武藤くんは残り3ホールまで、24アンダーでいたわけですから」(倉本会長)。
武藤には、本当に悔しい逆転負けとなった。

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