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日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯 2016

武藤俊憲がコースレコードの64をマーク

初日のリーダーは、自信に満ちていた。「キレキレでした。完璧に近いゴルフが出来た」と、後半の上がりホールは15番から4連続バーディで上がってきた。「ティショットも、セカンドも、僕の持ち味がしっかりと出た結果」と、飛んで曲がらない男は、初日からニクラウスの呼び声に存分に応えた。

「ここに打って来いと。そのとおりに出来れば良いスコアが出る」。

今年度のプロ日本一決定戦はジャック・ニクラウスが設計・監修の北海道クラシックゴルフクラブが舞台だ。大会主催の公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)は、「ニクラウスの思いを大事にしよう」とフェアウェイの幅も、グリーン回りの形状にも手を加えず、ほぼありのままのレイアウトで選手たちを迎え入れた。

「良いショットはチャンスにつくし、悪いショットにはペナルティがある。非常にフェアなセッティング」と、武藤にも異論はない。

ひとつ、注意点があるとすれば「バンカーには入れないこと。入れたらチャンスはない」。今年は大会初の試みとして、セントアンドリュースで使用されているものと同様のバンカーレーキを現地から取り寄せ、難易度を上げる工夫がされた。
全組に配置された櫛型のレーキを持った専用のボランティアさんは、事前に特別講習を受けるという手の入れようで、波形にならされた砂は目玉になりやすく入れたら最後、一筋縄ではいかないが「今日はバンカーに一度も入れなかった。完璧に近いゴルフが出来た」と、主催者が仕掛けた罠もかいくぐり、叩き出した64はひとり、別のコースを回ってきたかのようだ。

先週の「長嶋茂雄 INVITATIONALセガサミーカップ」は最後まで、グリーンが読み切れずに、トータルドライビングは2日間計1位も、「平均パットは105位とふざけた数字だったけど」と自嘲の笑みも、今週は専属キャディの小田亨さんといつも以上にグリーン上の話し合いを密に「打っていいエリアは狭いけど、ピンと同じ面にさえ打てれば大丈夫」と、それこそショットの見せ所だ。

「メーカーさんにも、それだけの物を作って頂いている。それを、形にするのが僕らの仕事」とミズノさんへの感謝の思いが手応えの大きさと比例する。
開幕目前にはPGA会長にも、言われた。
「倉本さんが“あなたもそろそろ勝ってください”と」。
次のツアー通算7勝目は「普通の優勝だと、周りももう満足してくれなくなっている。自分でもそろそろメジャーで勝たなければいけないと、思っている。期待に応えたい」。思いがいや増す初日の好発進となった。

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