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フジサンケイクラシック 2016

69は富士桜の自己ベスト! 魔球ショットの高山忠洋が5位タイに

同組の池田勇太が「持ってますね!」と、思わず言った。8番の2打目は、「今までここで散々苦労してきたんで。あれくらいの恩恵はあってもいい」と、本人も頷いた。

一度、グリーン右のエッジに落ちた2打目が、ふいに左のピンに向かって、まさに魔球のように跳ねた。おそらく、排水溝かスプリンクラーの上に置かれた人工芝か何かの部分で跳ねたのだろう、と。おかげで、ピン1メートルまで近くに寄った。どよめきと歓声が上がっただけに、「これを外したら笑われる」。
別の意味でもシビれながら、バーディチャンスをモノにした。

そのあと、ぱたりとスコアが止まってしまったが、前日2日目に続いてこの日の69は、ここ富士桜の自己ベストという。
昨年まで13回のうち、予選通過はわずか3回と苦杯をなめ続けてきただけに、2日連続でコースに勝てた気がして、喜びもひとしおだ。

首位との5打差は「厳しい状況ですけど、楽じゃないのはみんな一緒。明日も今日みたいなプレーを心がけて、チャンスのある位置で、バックナインを迎えられたら」。
最終的に2位タイにつけた先週同様に、苦手な富士桜でも懸命にリーダーを追いかけていく。

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