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フジサンケイクラシック 2016

今度こそ2勝目のチャンス! 片岡大育(かたおかだいすけ)は「自分のプレーに徹する」

最終日を前に、3打差に詰め寄った。片岡が単独3位に浮上した。14番では7メートルを沈めて、15番の連続バーディにつなげるなど、この日は5つ伸ばして迎えた18番が痛かった。

「完璧に打った」という2打目は、思ったよりもフォローの風に流され、奥のラフへ潜り込んだ。「ライも悪くて。ピンの面には乗せれるようにとは思ったけれど。ソールをしたら、ボールも動きそうで確認出来ずに、だいたいの予想で行くしかなかった」と、観念して打ったアプローチはカップを大きく行きすぎた。

この日唯一のボギーの幕切れも「しょうがない」と、早々に気持ちを入れ替え、「明日もしっかり今日のようなゴルフをして、早々にバーディを獲って行くしかない」。

海外志向の強い27歳は、先月末時点の欧州ツアーのファイナルQスクールの挑戦を目指していたが、上位15位以内という資格には、今一歩届かなかった。

「それはまた来年」と、目標を一つ、後回しにしたらなおさら欲しくなるのが次のツアー通算2勝目だ。
「それまでにもう1勝を」と、連覇に臨んだ関西オープンも過ぎてしまった。今年は5月の中日クラウンズで、その最大のチャンスを迎えていたが、最後の最後に金庚泰(キムキョンテ)に追いつかれて、プレーオフに敗れた。

あのとき流した男の涙も忘れていない。
今度こそ「自分のプレーに最後まで、徹すること」と、言い聞かせた。

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