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関西オープンゴルフ選手権競技 2016

思い出の舞台で目指す復活V!星野英正が5位に

アマ52冠の雄が、再び眼を覚まそうとしている。会場の橋本カントリークラブは、「ビビったら絶対OBになる」。高低差のきついコースは、やたらと白杭が目につくために、それが選手たちの心理面に大きく影響していると星野は説く。

「狭いというわけではない。ただOB杭が見えているので、気持ちの面で、いかに決めたところに打っていけるか」。それを痛感したのがこの日の5番ホールだ。「傾斜で引っかかるだろうなあ、と」。逆にプッシュして、右に曲げたのも内心、怖がって打ったから。あわやOBも、命拾いのパーセーブに改めて「自信を持って振っていかないといけない」と、肝に銘じた。
「フェードなら、フェードで。あとは決めたところに打てればOBには行かない」と、通算3アンダーで迎える決勝ラウンドを前に、改めて自分に言い聞かせた。

今年82回を迎える日本最古のオープン競技には、思い入れがある。今大会はまだ地区競技だったころの2001年に、プロ初優勝を飾ったのがこの関西オープンだった。鳴り物入りのプロ転向も、ここで初Vの壁を破って、その後のツアー通算3勝につなげた。

その当時からお世話になっている恩人に、下半身強化のトレーニングを勧められたのが今年。一般の方だそうで、名前は伏せたが技術面でも何かと相談を重ねて「その方のおかげで、今年は本当にやる気になっている。そんな気持ちになれたは久しぶり」。

ひどいアレルギー症状など、持病の影響もあって、しばらく失せていたモチベーションも高まっている。今年は4月のパナソニックオープンで、初日に3位タイで出るなど、機運も高まっている。
「明日が大事。優勝争いが出来る位置にいたい」。
思い出の舞台で、8年ぶりのツアー通算4勝目を見据える準備が出来つつある。

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