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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2016

最終日は全員出席の表彰式

シーズン最終戦は全員出席の恒例の表彰式で、今年は新たな顔が、選手を代表してマイクを握った。主催者が用意してくださったお揃いのベンチコートを脱いで、登壇した優作。

主催者や関係者やボランティアのみなさん、何よりファンのみなさんに、今年1年の感謝の気持ちを伝えた。

昨年まで3年もの間、その役目をつとめていた今年の賞金王は、今年就任したばかりの新選手会長のこの1年の苦労を思いやった。
「選手会の方向性を含めて優作さんにバトンタッチしたつもりでしたが、選手会長は本当に大変。優作さんにとってはつらい1年だったと思う。僕も3年やって、良かったことも、つらかったこともいっぱいあったから」。
“両立”の難しさは、池田が一番よく知っている。

慣れない挨拶回りや、会議や社会貢献活動の連続。副会長や理事と、業務を分担すると言っても、例年よりは格段に練習時間も削られる。
また今年は、男子ツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO)も青木功が新会長に就任し、大きな変化があった中で、「優作さんには戸惑いもあったと思う」と、その点でも池田は優作を気遣った。

それでも、「青木さんのもとで、みんなで盛り上げていこうとしている中で、僕が今年、選手会長になったのも何かの意味がある」と弱音は一言も吐かず、今年最後の締めも、優作は晴れやかな笑顔でファンの前に立った。

「1年間、戦い終えた選手たちが、ここに集いました」と、池田の賞金王を称え、朴の初優勝をねぎらい、ジャンボ尾崎を超える史上最年少の3冠を逃した小平の気持ちをも思いやり、さらにはちょうどいま、三重県の「COCOPA RESORT CLUB 白山ヴィレッジゴルフコース」で行われているファイナルQTで、来季の出場権争いの真っ只中の選手たちへのエールも忘れず、「今年の悔しい気持ち、嬉しい気持ち、すべての気持ちを糧にして選手全員が、また強い選手になって、来年も開幕から臨んでいきたいと思います」と、誓った。

そんな選手たちの思いを丸ごとひっくるめて、JGTO新会長が最後に締めた。
「今年は中身の濃い試合がたくさん見られましたがこれにまして、選手たちが来年もまたみなさんに、希望と勇気を与えるようなゴルフをしてくれるものと思います」(青木功)。

2016年のジャパンゴルフツアーも、ひとまず「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を持って、幕を閉じました。みなさまの多大なるご支援、ご声援まことにありがとうございました。

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