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ANAオープン 2016

片岡大育(かたおかだいすけ)は「遼くんと別もの」でも

初日から、同じ組で回る石川遼が、猛烈な勢いでスコアを伸ばしていた。「遼くんが突っ走っていたので。必死でついて行こうと」。
後半の12番では、意地を見せた。240ヤードの2打目をクリークで、ピン左1メートルに乗せた。535ヤードのパー5で鮮やかなイーグルを獲るなど、どうにか2打差まで詰め寄った。

先々週のフジサンケイクラシックの最終日にも一緒に回ったが「遼くんは、やっぱ上手い」と、改めて唸るしかない。
「ドライバーは曲がらないし、ちょいちょい林の中に入れても、乗せてくるどころかチャンスが来る。リカバリーが異様に上手い」と、ただただ脱帽。
「僕のゴルフとは別物です」とドライバーで、時に40ヤードも置いてかれても「負けへんで、とかはならない。違い過ぎて、張り合う気にもなれない」。

3つ年下のスター選手との違いを認め、受け入れているから「逆に自分のプレーに徹しやすい」。最後の18番もドライバーで行こうかと、石川を見習い攻めのプランが一瞬、よぎった。
「でも、それだと左の木の裏に行くケースが多いので。自分のプレーをしよう」と、スプーンで丁寧にフェアウェイに置いて、170ヤードを残した2打目は7アイアンで2メートルのバーディチャンスを奪った。「まっすぐののぼり。最高のラインを入れた」と、またひとつ石川に詰め寄ることが出来た。

片岡と同組で回ることが分かったとき、石川が「輪厚は片岡さんのゴルフに合っているのでは」と話していたという。それを本人の目の前で、裏付けてみせて「嬉しいですね」。

先々週も2位タイに終わり、今年はもう一息で悔しいのが続いており、「早く次の1勝がしたい」。昨季の関西オープン以来となるツアー通算2勝目を目指して、週末もホストプロの背中を懸命に追いかけていく。

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