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ANAオープン 2016

ホストプロの25歳最初の日は・・・

今年はこの大事なホスト試合で、大会3日目の17日に誕生日を迎えた。石川遼の25歳、最初の日は「ドン底ですね」と、苦笑いが出た。

「今日はほんっとにひどかった」と、振り返った1日は、なんといっても4番が痛かった。「ドライバーから崩れていってしまった」と、ティショットを右の林に入れてから、負の連鎖が止まらくなった。
「手前でもいいやと思えなかった。グリーンに乗せたい、うまく行けば乗る」と無理やりに、9番アイアンを持った残り140ヤードの木越えの2打目は、「本当はピッチングを持つべきだった」と、番手ミスも重なった。

「フックをかけようとしたのが、フライヤーをして、思ったよりアゲンストの風にも影響を受けなかった」とグリーンを大きく越えて、今度はギャラリーに踏みしめられた硬い土の上。

そこから石川はまた無茶をした。
「そこから2パットのボギーでいいと、割り切れば良かったのに。あわよくば、パーをという代償を払ってしまった」と、右に跳ねたアプローチは、バンカーへ・・・。

「取り返そうとして、完璧ばっかり狙っている」と、反省しきりのバースデー。
「今日は非常に苦しかった。4番のダボは、メンタル的にも響きました」と、そこから一進一退が続いて、ストレスのたまった誕生日。

途中の3ホールでパターのグリップをふいに順手に持ち変えて、15番では7メートルの長いバーディトライを沈めると、「良い感触が戻った」と、17番から再びクロスハンドに戻したり、「ドン底」のバースデーから懸命に再浮上の道を模索した石川。

首位を走るライバル、BJは強敵だ。「まっすぐまっすぐ、置きに行くのが非常に上手い選手だけど、今日は今まで見てきた中で一番キレも強さもあるショットを打っていた。非常に手強い」と4打差で立ちはだかる敵を睨んだ。
「明日は、20は行かないと優勝はない。そのために2連続や3連続バーディが1、2回は必要になる。明日はさらに悪くならないように頑張らないと!」。
大逆転の連覇なら、ドン底から一気に這い上がれる。

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