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THE SINGHA CORPORATION THAILAND OPEN 2015

宮本勝昌は「タイですから・・・!」

この日の宮本は、シャツも、クラブもボールも黄色。今年から、冠スポンサーの「シンハコーポレーション」のイメージカラーを狙ったのかと思いきや、本人は「タイですから!」。
ツアーきっての営業マンは、ここタイでも新しいスポンサー探しに余念がないかと思いきや、そこまでよこしまな思いはないようで、「タイですから」と、繰り返す。

宮本の中では、タイのイメージカラーが黄色のようで、今週は契約先ブリヂストンの「JB715」の6色ある新ドライバーのうち、あえてこの色を選んで持ってきたのもそんな理由。
ハウスキャディさんの制服も黄色。この日は思いがけないペアルックも、コースに映えた。全身黄色の42歳。
「いいな、キョンテは」。
羨望のまなざしはこの日64の8アンダーをマークした同組の金庚泰 (キムキョンテ)。もっとも、インスタートの前半こそ宮本が優勢だった。4つのバーディで折り返すも、1番でティショットを左に曲げて、深いブッシュへ。3番でもボギーを打ち、「キョンテに抜かれちゃいました」と途中からは追いつけなくなったが「キョンテに引っ張ってもらった」と、6番では20メートルものイーグルトライ!
これをねじ込み、盛り返してきた。

「・・・タイですから!」。
うだるような暑さに、途切れがちの集中力も、ひとつのミスにこだわると、ますます消耗するばかりだ。「こういうときは、歩いているときはオフ。打つ時はオン。はっきりとした切り替えが大事です」。メリハリの効いたゴルフで決勝ラウンドに進出だ。

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