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THE SINGHA CORPORATION THAILAND OPEN 2015

宮里優作が日本人最高位の4位タイに

日本ツアーの選手副会長が、最後はピンそばのバーディで魅せた。9番アイアンを握った149ヤードの2打目は、あわやのカップインの50センチだ。16番からの3連続バーディで締めて「今日はあまりがつがつすることもなく、広いほう、広いほうへと引いた感じが最後のバーディを呼んだ」。この日もまた、正午前にパタヤの空が雷雲に覆われて、スタートするなり中断を余儀なくされたが、約2時間後の競技再開は、3番で2メートル半の嫌なパーパットもしっかり決めた。

「今日はショートゲームの引き出しから、バリエーションが一杯出せた。成長を感じられた部分」と最後はグリーン奥のVIPテントでひときわ大きな声援を送る在留邦人の皆さんの歓声を受けて、尻上がりに順位をあげてきた。

4位タイにのし上がった律儀な男は、まずは勝者に敬意を払った。

仲間のみごとな勝利を称えることを忘れない。「このワンアジアと日本の試合で、一緒に戦っているキョンテが優勝したことを、嬉しく思う」と優作。日本人最高位という締めくくりにも、静かに笑って首を振った。

「僕らは普段、国籍も関係なく戦っていますので」。今年の選手副会長にとっては、そういう括りは不本意だ。日本人とか韓国人とか、そういう分け方ではなくて、ジャパンゴルフツアーの選手がタイで優勝を飾った。まずはそういう気持ちで庚泰 (キョンテ)の勝利を祝いたいとの優作の思い。

その庚泰 (キムキョンテ)に8打差の大差をつけられ破れた自分。「ちょっと離され過ぎましたね」と、そこは反省しきりで「初日の出遅れが、響きましたね」。
幕開けからショットの調子は申し分なかった。「4アンダーくらいで回れていたはずの内容だった」。しかしイーブンパーは、56位と大きく出遅れた分の取り返しはきかなかった。
庚泰 (キムキョンテ)と競り合うまでには、いかなかった。
「今後の課題ですね」。次はタイから山梨(ISPSハンダグローバルカップ、6/25-28、ヴィンテージGC)に舞台を移してリベンジだ。

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