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フジサンケイクラシック 2015

市原兄弟・・・?!

さて、この写真の中に、一人仲間はずれがいます。誰でしょう・・・?!

正解は、両脇に挟まれた真ん中の市原弘大(いちはらこうだい)。本当の兄弟は、左の弘章さんと、右の建彦(たつひこ)。この日、朝のスタート直前に、首痛のため欠場をした重永亜斗夢に代わって、滑り込みの出場権を得た建彦は、11歳下の弟の弘章さんを伴い実に5年ぶりのツアー参戦を果たした。

2006年にツアー1勝をあげながら、昨季のQTもサード落ちでチャレンジトーナメントにすら出場権がなく、今週は「elite grips challenge(エリートグリップチャレンジ)」と日程が重なったことで、現地ウェイティング制度で繰り上げ出場を狙う他の選手もいなかったのだ。

長いブランクに、初日こそ107位タイと大きく出遅れたが、久しぶりのツアーを楽しんでいる。練習日のフェイスブックにも、この3ショットを載せて「市原兄弟・・・?!」。
後輩の弘大とは、名字は同じでもまったく赤の他人も、プロ仲間の間でも、兄弟と勘違いしている人が多くてよく間違われるのだそうだ。

「3番目の弟の弘章で、2番目の弟が“大輔”。2番目と3番目の名前を一文字ずつくっつけたら“弘大(こうだい)”。だから間違われちゃうのかな?」と、カラカラと笑い合った3人。

茨城県の水城高校3年の96年に世界ジュニアを制し、2000年にはアジアンツアーの「タイランドマスターズ」でプロ初優勝を挙げた逸材も、「もう37歳」と苦笑した建彦。
「また頑張って、ツアーの世界に戻ってきますので、応援宜しくお願いします」と相変わらず折り目正しく187センチの長身をぺこりと下げた。

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