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カシオワールドオープン 2015

自分を出し尽くす事はできたけど…石川遼は優勝を逃し悔しさの残る結果に

 2位と1打差でスタートしたホストプロ石川遼は、4番でこの日初のバーディを獲ると5番、6番でも連続バーディ、さらにフロントナインの締めくくりとなる9番でもバーディを獲り、この時2位だった黄重坤(ハンジュンゴン)との差も3打となって、そのまま突き放し独走態勢か…と思われた。

 しかしバックナインには思わぬ落とし穴が潜んでいた。10番でこの日5つ目のバーディを獲り、このまま優勝まで一直線かと思われたパー4の12番、「セーフかと思ったんだけど…」と放ったボールは無常にも右方向に飛んでいき、まさかのOB。結果、このホールはダブルボギーとなった。「9番、10番とドライバーの軌道が何だかおかしくて…」と違和感を感じていた石川だが、修正しようにも続く11番はパー3のショートホール。その違和感を拭えぬままむかえた12番での出来事だった。
 
 さらに14番ではここまで好調だったパターが決まらず3パットのボギー。このホールをバーディとした黄重坤に逆転され、瞬く間に今季2勝目を目指す石川にとって窮地に追い込まれた。

 その後、決してあきらめず17番で左のカラーから7メートルのバーディパットをねじ込み、ギャラリーの大歓声と共に、キャディーの弟航(わたる)くんとのハイタッチ!最終ホールを前に追いついた石川だった。

 しかし黄重坤に18番でイーグルを奪われ1打差の2位で大会を終えた石川は、「12番のOB以外はほとんど互角。差は底力というか強かったというか、まったく隙がなかったです」安定したショットと要所をきっちり決めるパットに敗れた。

 ただやはり悔しさは残るようで、「ここまで来ると優勝したいです。モチベーションは非常に上がっている。勝ちきれないのは太さがないから。練習を積んでいきたい」とリベンジに燃えていた。

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