プロ14年目の35歳が、首位タイで呼ばれたテレビインタビューで戸惑った。「えっ、どこに行けばいいの？　俺初めてだから･･･」。今大会は、連続の11年目の出場も途中成績を含めても、トップ5入りはまだなく「大好きなコースなんだけど･･･。林に行ってたんでしょうね」と苦笑い。

この日も、けっして絶好調とは言えなかった。今朝は右首を寝違えて、特に風が強かった午前中はほとんど自由がきかず、インスタートの11番で3パットのボギーが先行した。

「それでもくさいところに蓋をしていけるゴルフが出来た」と、13番では左の木の下から、隙間を抜いて、2.5メートルに寄せた。

首の痛みがほぐれてきた後半は、3番で左のバンカーからチップインバーディを奪うなど、尻上がりにスコアを上げてきた。

先週の三井住友ＶＩＳＡ太平洋マスターズで初日からＶ争いを続けながらも、最終日が中止となって、結局4位タイに終わった。今年はそのほか再三の優勝争いも、「何かもうひと押しが足りない」と、昨年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」に続くツアー通算3勝目を掴みきれないでいるが「最後までしっかりと待てるか、試されているところ」。
果報は寝て待ての心境だ

• 宮里 優作