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日本オープンゴルフ選手権競技 2015

見えた!?初のゴルファー日本一。小平智が単独首位で最終日へ

上がりの連続ボギーにも、今秋からトレーニングを受け始めた精神力は、へこたれない。18番のティショットが左バンカーあごで、「あそこについた時点で、最低でもボギーで」とさばさばと冷静にフェアウェイに刻み、6メートルのパーパットはカップに蹴られた。
「14番から3つバーディの後のあがりの連続ボギーはもったいなかったけど仕方ない」。強い気持ちは変わらない。

最終日を前に、2打差と迫った池田勇太。小平にとっては因縁の相手。昨年の今大会は、「勇太さんがずば抜けていた」と、3日目を終えて小平は7打差もつけられていた。

それでも、最終組の池田の3つ前の組から66の猛チャージを仕掛けても、1打差で破れた。「去年、一番悔しい思いをしているのは自分」と、今年は追われる立場で迎える最終日は、最終組での直接対決も、望むところだ。

「去年は違う組で回ってあとからあれが入っていれば・・・というのがあったが、今年は相手が見えている」。宿敵を目の前に見ながら戦える。
「今年は勇太さんにリベンジして、去年の悔しさを晴らす」と言い切った。

今年は、シーズン前からひとつ、この大会を大きな目標にして、準備万端で迎えた。今年80回目と長い歴史と伝統は、歴代覇者の名前を見るだけでも、心が沸々燃えてくる。
「凄い人たちばかりが勝っている中で、自分もそこに名前を刻みたい」。

連覇がかかる池田もまた史上6人目という偉業がかかっているだけに、「明日は互いに牽制しあうんだろう」と、おぼろげに最終日のゲーム展開が見えてくるようだ。
「最初にばたばたすると、隙を見せちゃう。最初に流れを掴んで、後半で優勝争いできたらいい」。今度はぜったい譲らない。

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