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カシオワールドオープン 2014

久保谷健一は「今週は4日間やりたい」

同年代の選手たちがシード権の確保に奔走する中で、2012年の日本オープンを制した42歳は今は5年シードの真っ只中で、対してこの日は同じ組で回った3つ年上の深堀圭一郎は、いわゆる「第二シード」のボーダー線上にいて、久保谷よりは明らかに苦しい立場にあるはずだが「深堀さんが羨ましい・・・」。

久保谷がスイングで悩んでいない時期がないことは、有名な話で、まして今年は、ずっと爆弾を抱えていた腰の椎間板ヘルニアを手術して、9月にようやく復帰してきて「症状は日替わり」。
体も、まだまだ本調子ではない中で、「深堀さんの曲がらないショット・・・。僕との落差がありすぎて」と、先輩のゴルフと比較して、この人恒例のボヤキ節。

来年の出場権争いは何の心配もいらないという恵まれた状況におかれていても、プロゴルファーたちの悩みは尽きない。
「5年シードがあったから、腰の手術にも踏み切れた」。42歳は来年の後厄も「あと1年頑張って、これが抜けたらきっといい人生が待っている。それまでは我慢しろ、我慢しろ」と自分に言い聞かせる。

普段から、仲が良い横尾要もまた、シード権の確保の窮地にいて「仲間が減っちゃうのは寂しい。なんとか残って助け合いながら、やっていきたいが、こればっかりは手伝ってあげられないし、手伝ってももらえないし、しょうがない」。
親友たちの動向も気になるが今は、とにかく自分のゴルフに専念する。
「これが今年の僕の最終戦だから。なんとか4日間やりたい。きっちり4日間やって締めたい」。先週はつい、自分の限界を超えて初
日のホールアウト後に練習しすぎて案の定、2日目に腰痛のため棄権。
「でも、練習しないとダメな男なんで。腰が痛くなったらなったでしょうがないと思って頑張る」。今年最後の気力を振り絞る。

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