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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ ダイヤモンドカップゴルフ 2018

腰痛の久保谷健一が奮闘

結局、4日間とも究極の手打ちショットで押し通した。「一発、ボキッときたら、歩けなくなるから」。
ティを刺すときや、ボールを拾う際には特に慎重に、負担のかからないぎりぎりの姿勢を探りながら、そろそろと屈みこむ。
「角度によってはうっ、とくることがあるから」。
太い腰ベルトを巻きつけて、ずっと中腰での歩行は、同伴競技者についていくのがやっと。

腰痛を再発しながら、4日間を回りきった久保谷。
じっと堪えに堪えてきたからこそ、17番のボギーに腹が立つ。
「それまで集中力保って、曲がっても何でもパー獲ろうと頑張ってきたのに。せっかくそれまでそれ以上に大変なものを耐えてきたのに。17番こそ刻めればパーが獲れたのに!!」。
なぜもうあと2ホールというところで、欲張ったか。
「刻めなかった自分にがっかりした。疲れがドッと出た」というがそれでも結果4位タイで終われたことには、少し気が晴れた。

「僕はボードは見ないから・・・。そうなの?」。
終わってみれば、思っていた以上の好成績と気づいて驚いた。
「上が伸びていたのは知っていたけど、下は見ていなかった。今日は伸びないと終わりだなと思ったけどそれはラッキー。こんな状態で、その辺に入れたら御の字。回り切れただけでも満足しないとダメですよね・・・」。
執念の完走も、少し報われた思いだ。

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