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パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ 2018

ヨタヨタの久保谷健一が絶好のスタート

ハーフショットとも、言えない。まるで野球のバントみたいなショットで、昨年覇者が絶好のスタートを切った。「何年もこういうのを経験しているからね。慣れている」。45歳のベテランが、苦い顔で笑った。

昨年は、宮本勝昌とのプレーオフを制して今年は連覇がかかる。しかし大事な大会を目前に控えて、先週の国内開幕戦「東建ホームメイトカップ」の2日目に、持病の腰痛を再発させた。

「力を抜いた瞬間、(腰が)砕けそうで」とプレー中も、全身にずっと力を入れっぱなしで、それだけでも疲れてしまう。
中でも本人がもっとも怖がるのは、ティアップやグリーン上で、ボールを拾う瞬間だ。
「しゃがむときに、力入ってたらしゃがめないでしょ。だからそのとき、ふっと力を抜くでしょ。この瞬間が危ない」と、かたときも息が抜けない。

終始、ヨタヨタのラウンド。
これぞ、ケンケン(久保谷の愛称)のツアー名物「“どうせダメでしょ攻撃”です」。
悲壮な姿に、あれだけ周囲の同情を集めながら、なぜかV争いしている不思議。
「今日これだけ貯金が出来たら、明日から楽かも。やれることをやるだけ」。
これで連覇達成でもしようものなら・・・・・・。

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