Tournament article

ダンロップフェニックス 2014

石川遼は仲良し兄妹で挑むフェニックス!

石川にとっては、2年ぶりの宮崎に心は躍る。米ツアーでもがいてきたからこそ、ここフェニックスの水準の高さに目を見張る。2007年のアマチュア時代も含めて「今までに5回、出させてもらってますけど一昨年とこんなにも、見え方が違くみえるものなのかな」。

今週は、スピースやシンプソンなど、米ツアーで共に戦う選手たちも出ているが「彼らも世界水準のコースだと言っている」。ティーインググラウンドから見る景色は解放感たっぷりに見えて、実は落としどころは非常に狭く、粘り気のあるラフは「入ったら1打近く、0.5打は確実にペナルティを支払うことになる」。

捕まったら最後。「2打目はとりあえず出して、3打目に4〜5メートルにつけないと、ボギーは確実」。松林の上は強い風が吹き、一筋縄ではいかない。「ここはPGAツアーでもやっているような形。長いホールでも、ただ飛ばせばといいというような、距離だけではダメでドライバー中心ではなくなる」。操作性のあるショットが必要といい「今週は低いドローやフェード、高い球も打てるように、6番ウッドに匹敵するユーティリティも、今週は試してみようと思う」と策を練る。

国内は残り3試合で、現在賞金ランクは15位につける今、「先週、勝てなかった時点で、僕の賞金王は正直、厳しいと思う」と、その点では早くも敗北宣言でもまだアマチュアだった2007年は2位もそのあとは、ここで目立った活躍がなく、今年は仲良し兄妹で大会初制覇をにらむ。

今シーズンは連戦続きに、専属キャディのサイモンさんには「これ以上、無理をさせたくない」と、2週間のお休みをあげた。今週と来週の“代打”を誰に頼もうかと考えたときに、石川の頭に自然と浮かんだのは可愛い妹の顔。現在高校3年生の葉子さんは、女子ツアーの出場経験も豊富で「やってみる?」。
「ぜひやりたい!」。
初の兄妹タッグが実現した。
この日は早速、プロアマ戦での“予行演習”も息ぴったりに、妹には甘いお兄ちゃん。「ボールを拭いてくれるんだけど、ちょっと汚れていたり」と、そこは笑って大目にみながら、「バンカーならしは他の選手のこともあるから、僕がやってもいいのかな」と、今週は石川が自らせっせとレーキを握る姿も見れるかも?!
妹との初コンビもこの日の感触では「やりやすかったので。明日もマイペースでやれるんじゃないか」と、おおむね良好だ。

関連記事