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マイナビABCチャンピオンシップ 2014

48歳のベテランが緊張・・・?! 鈴木亨は31位で決勝進出

百戦錬磨のベテランが、スタートホールでつい緊張してしまったのは、選手紹介で息子のことを言われたから。今週は貴之さんがバッグを担ぐ長男との二人三脚は、初日に1オーバーと出遅れていたから、余計に気負った。

「1番で、いきなりチーピンを食らって慌てた」と、それでもパーでしのいでお父さんは踏ん張った。

予選通過もどうかというスコアから、この日は通算2アンダーまで盛り返して「息子に4日間、やらしてあげたかったから。最低条件はクリア出来た」と、安堵のため息。

31位タイで決勝ラウンドに進んで、「欲を言えば、もう少し上で緊張感を味あわせてあげたい」と、そのためにもこれから週末こそ「親の威厳を保てるか?!」。

初日はショットが散らばって、さすがの仲良し親子も「今日は担いでても、楽だよ」と、立て直してきたこの日は息子に皮肉を言われても、怒れない。

来年は、ゴルフの強い大学への進学を希望しているだけに、「息子もいつかこのABCのグリーンに立てるかもしれないし、将来に役立てて欲しい」という父親もまた今週は正念場である。

先週で、今季の全日程を終えたチャンレジトーナメントで、賞金ランク5位につけて、来季前半期の出場権は確保出来たが、レギュラーツアーでは現在ランク75位につけていれば、欲も出る。

「本シードでも、準シードでも。今日は第一関門を突破出来たので、父親としてあとはどれだけ上に行けるか。少しでも上へ。僕には遊びじゃないんでね」と、来年の職場確保を目指す戦いでも息子の前で、オヤジの背中を焼き付けたい。

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