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マイナビABCチャンピオンシップ 2014

目指せ、親子鷹! 鈴木亨が息子と二人三脚

2009年に勇姿を見せたときには、父親の肩までしかなかった身長も、父を10センチあまりも上回る187センチに「今はこっちが見上げる感じ」と、その成長に目を細める歴代覇者だ。

鈴木が今週、息子との二人三脚で戦う。長男の貴之さんが、バッグを担ぐ。

父親の勝利の18ホールを見届けた5年前はあまりゴルフに興味がなかった息子だが、4年ほど前からゴルフを始めて、今や高校のゴルフ部で活躍し、卒業を来年に控えた今は、ゴルフの強い大学への進学を希望している。

「この先どんな道を進むにせよ、今週は良い経験をさせてやりたい」との親心。学校の先生にも1週間の「課外授業」として許可をもらった。
48歳にして、イキのいい若手プロに混じって主戦場で戦うチャレンジトーナメントは先週の「JGTO Novil FINAL」を持って、全日程が終わって、賞金ランクは来季前半期の出場権が得られる5位に入って、まずはひとつ肩の荷を下ろしたこのタイミングで、初めてプロのトーナメントでキャディをつとめる息子に、見せたい“オヤジの背中”。
「初めてロープの中で、父やプロの方のプレーを見られるのは勉強になるが、迷惑がかかからないようにしたい」と、緊張気味の貴之さんに、またそれとは違うプレッシャーすらも、経験させてあげられたら。
「ゲンのいい大会で、一緒に喜びを味合わせてあげられたら最高ですよね」。
大会2勝目をかけた優勝争いに、2人で挑めたらそれが何よりの課外授業だ。また息子のアシストで、こちらは現在75位につけるレギュラーツアーの賞金ランキングも、来季のフル参戦が約束された上位60人のいわゆる“本シード”にも絡めたら、忘れられない親子の1週間になる。



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