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アールズエバーラスティングKBCオーガスタ 2014

星野英正は暫定7位タイも「たまたま」

本人には手応えのない68だ。この日はボギーなしの4アンダーで回ったとはいっても星野は「たまたま」と言い張る。
課題のショット。「気持ちよく芯に当たっていない」と、周囲には何ら支障のないスイングも、アマタイトル52冠の完璧主義者には、とうてい満足できる状態ではないのだという。
「回りにも言われるけどね。何も悪くないよって。でも、俺はそうはいかない」。

ティショットが少しでもラフに埋もれれば、ひどく曲がった感覚に陥ってしまう。「昔からそう。ラフに入れてもこれでいいと思うのは、俺には難しい」と、コースに出ても、「ミスをする前提でやっているからせめて大けがをしないように」。
たとえば、この日の最終9番も、「左は絶対にダメだから」と右を向いて打った2打目は大雨のぬかるみで、泥がついており「そのせいで、とんでもなく右に」と安全策をとったつもりがかえってピンチに陥っても、なんとかしのいで上がってきた。
「悪いと思いながらやっていると、確実なゴルフをするからたまたまボギーを打たないだけでね」と、どこか達観した笑顔で「今日はたまたまボギーがなかったけど、明日は危ないよ」。
暫定7位タイ浮上も、ひたすらに、「たまたま」を繰り返す星野であった。

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