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アジアパシフィックオープン ダイヤモンドカップゴルフ 2014

石川遼は賞金王も視野に

米ツアーは開幕直前に、石川にとっては大事な1戦となる。「目指すのは、来年のオーガスタの舞台に立つこと。そこにつなげられるように頑張りたい」。

現在、賞金ランク4位の石川が優勝賞金3000万円の今大会で、勝つと条件次第では同1位に浮上する。慣例として、マスターズ委員会では毎年日本ツアーの賞金王を招待しており、5年ぶり2度目のキングの座を射止めれば叶う。

来週にも再渡米を控えて、慌ただしいスケジュールを承知で、今大会のエントリーを決めたのも、「オーガスタの権利を得るための道」。もっとも、アメリカを主戦場としている今はそれもいばらの道だが志の高さは相変わらず。

この日の練習日も、そのための調整に余念がない石川。「先週は、1ラウンドで半分くらいは良いショットが打てるようになってきて。それが今週は3分の2とかに増えていけばいいですね」。会場の大利根カントリークラブは2008年のレクサス選手権で、東コースは経験済みでも、「西コースは初めて。技術力の高い選手が上に行くセッティングのコースで、どれだけ多く通用するショットが打てるかどうか」。
今大会は、主催の日本ゴルフ協会(JGA)と、アジアンツアーと日本ゴルフツアー機構(JGTO)の共同主管で行われ、競技委員会は3団体で構成され、コースセッティングはJGAとJGTOが意見交換の上で、取り決められる。
「フェアなセッティングでもあり、なおかつコースが持っている難しさもある。今日、片山さんの練習を見ましたが、勝ちに来ていると分かる。片山さんもきっと、今週のセッティングには日本オープンに近いものを感じているからではないか・・・」。超一流どころが目の色を変える舞台で石川も、その視線の先に世界の舞台を見据えて戦う。

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