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Thailand Open 2013

宮本勝昌がコースレコードタイを記録

カメラに向かって何か言っている。8番で、ティショットを打つなり「他はどう?」。日本人選手の動向を、気にしている。

「え・・・? 俺が一番になっちゃったの!?」。

ワンアジアとジャパンゴルフツアーと初の共同主管で行われているこの「タイランドオープン」は世界にむけて、日本ツアーの実力を見せつけるのに、かっこうの舞台である。

宮本も、開幕前から言っていた。
「ぜひ、日本人選手が優勝を・・・!」。

初日と2日目は、蚊帳の外でも宮本にとっては、願ってもない展開だった。
「初日は(小田)孔明でしょ。2日目は(矢野)東でしょ。日替わりでもいいんですよ。結果的に日本人の名前が一番上にあれば。とにかく、日本人選手が優勝争いをしていることが、大事なことなんですから」。

それだけに、3日目はリーダーボードから、段々と日本人選手の名前が消えていくことが、残念でならなかった。
その時点では、自分が日本人選手の最上位となってしまったことが、宮本には嬉しいよりも、悔しかったのだ。
初日には、出遅れた自分である。また2日目も、一時は1日8アンダーまで伸ばしながら、結局、ギリギリ予選通過をした自分が、いま日本人選手でトップとは。

こんなことではいけない。状況を知った残りの2ホールは、余計に気合いが入った。
それまでの16ホールで、10バーディを奪っていた宮本には、開催コースのタナシティゴルフ&スポーツクラブのコースレコードも、かかっていた。
62で回れば新記録。
現状維持なら、相当のアピールにもなる。

といっても、本人はそれに関しては知るよしもなく、そんな記録は度外視しても、どうにか1日10アンダーをキープしたまま終わりたいところだったが、皮肉にもこの日初ボギーは、最終ホールでやってきた。

2打目をグリーン左のバンカーに入れた9番。ピンまで距離はなく、あごも高い。
「僕の技術では、絶対無理」。
それならいっそ「ピンに当たれ」と祈る思いで打ったショットは、大きくカップを行き過ぎた。
パーパットは7メートルも残ってしまった。

ライの状況から言えば、最善の結果ではあったし、最終ホールは別としても、この日のプレー内容には我ながら、「ナイスプレー」との充実感はあるがやっぱり悔しい。
ホールアウトするなり、自問した。

「なんでだろう・・・」。

どうして、我々日本人選手は日々、毎ホール、積み重ねていけないのだろう。
結局、この日のリーダーボードは、ワンアジアと外国勢に、譲ってしまった。
確かに、ゲームは激しいバーディ戦に、連日のようについていくのは大変だ。
「7(アンダー)とか、8とか・・・。日本人選手も1日、2日は出るのに、僕らは先が続かない。もちろんみんな、積み重ねていきたい気持ちはあるはずなのだけれど、続かない。なぜなんだろう。外国人選手と俺たちと、いったい何が違うのか・・・。分からない」。

通算14アンダーは、首位と5打差から追いかける最終日にぜひ、その答えを見つけて欲しい。

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