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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2013

丸山茂樹が2アンダー

これが今季初戦。「欲を言い出したらキリがない」。この日2つのバーディは、前半の17番も、1番もいずれも1メートル以内と「今日は短いのしか入らない!」。後半は4番からほぼ毎ホールでバーディチャンスも、再三逃して悔しがったがこの日はグリーンもほぼ外さなかった。

持病の左手親指付け根痛は、相変わらず患部の周辺の腫れが引かず、「もともとフックグリップが、少しウィークになる」と、クラブすら握りづらいこの状況でのボギーなしのラウンドは、本人も言うとおりに「100%の出来。良い1日でした。最高です」。

メンバーにも恵まれたという。
無二の親友の深堀圭一郎と、塚田好宣は幼なじみの同級生と「和気藹々と回れた」。これが、「いま、ホットな選手だったら…」。たとえばいま破竹の松山英樹とだったら「ゴルフがアッパラパーになっていた」。
若い飛ばし屋なんかと回ったら、さすがのベテランも力が入ってショットもパラパラになっていたかもしれないが、同世代の選手たちとならラウンド中は思い出話なんかに花を咲かせて、「とても楽しかった」と、リラックスして回れたことも大きい。

本当に、久しぶりの実戦は初日を終えて予選カットラインも今のところは1アンダーと、予断を許さない状況に、「いや、ほんとみんな上手いよ」と、レベルの高さを痛感するばかりだ。

しかしたとえ手負いの戦士であっても、大会主催に名前を連ねるセガサミーホールディングス所属のホストプロなら、責任というものがある。
なんとしても、決勝ラウンドには進みたい。「カットラインを意識したときに、明日はどういうゴルフができるか。なんとか切り抜けて、最後まで回って長嶋さんの顔が見たい」。大会名誉会長の長嶋茂雄氏は、最終日に表彰式のプレゼンターとして会場を訪れる。

ぜひ、最終日までコースに残ってあこがれのミスターにも自分もなんとか元気でやっていると伝えたい。

※前日水曜日の記事の中で、丸山選手が7月の全英オープンでもテレビ解説をつとめるという記述がありましたが、誤りでした。お詫びして訂正します。

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