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日本ゴルフツアー選手権 Shishido Hills 2013

57歳が難コースで奮闘!

この日6つのバーディを奪った尾崎直道。「まさか、このコースで自分が3アンダーで回れるとは思わなかったよ」と、声もうわずる。昨日から降り続いているこぬか雨。グリーンをしっとりとしめらせ、「僕のような選手が大きなクラブで打っても止まってくれるから」と、飛距離では稼げないベテランには特に、恵みの雨となった。

ここ宍戸は、57歳にとっても胃が痛くなるような難コースだ。かつてはその粘り強さにまむしの異名を取った選手も「歯を食いしばってね。こう・・・死にものぐるいでやっても、今は体が続かない」。

手強いコースだからこそ、「その難しさを楽しむつもりでね」。むしろ笑顔を見せながら、ミスショットにも、あえて大きな声を出して発散したり。精神面でも工夫を凝らしながらプレーをしたら「良いスコアで回れました」と、上々のスタートを切った。

「でもやっぱり若い人にはかなわない。今日も片山(晋呉)選手と回ったけれど。スコアでは、確かに自分が上回ったけど、若い人のゴルフはやっぱり違う。内容では負けていた」と素直に認める謙虚なジョー。「明日もなんとか頑張りたいと思います」。昨年のシニアツアーの賞金王としては、井戸木や中嶋。近頃とみに元気な“仲間たち”の活躍にも乗り遅れたくはない。

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