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コカ・コーラ東海クラシック 2013

宮里優作が首位を死守

誰もがそろそろと、綱渡りをするように、コースを歩く。難攻不落の三好はこの日、加えて厳しいピン位置に「難しすぎて・・・。そこに自分を合わせていくので精一杯で」。前半は、バーディチャンスもほとんどなくて、「じっとしているばかりで」。つい、深刻になってしまいそうな精神状態の中でもせめて、「ショートゲームを楽しもう。マウンドの上に切られたピンにも、どっちに打てば、チャンスがあるか。ガっつきすぎず、自分が出来ることを楽しんでやろう」と、超難解なコース攻略にも、遊び心を加えて乗りきった。

前半は、少し体が動きすぎていることも、気になった。フェアウェイキープが絶対条件のコースで、クラブが振れすぎて、ピンチを招いていた。「後半は抑えめに。そんな目標を頭に置いてプレーした」。
前半のオーバーパーをチャラにして、2日連続の首位獲りに成功した。

「僕だけじゃなく、みんな苦しんでいる」。先週、久しぶりに帰国して、今週は日本女子オープンに挑む妹の藍さんもまたしかりだが、世界のアイの活躍には兄としても何の懸念もなくて、連絡は取っていないが「向こうもそっとしておいてくれてるんじゃないかな?」と、向こうの会場にも苦笑いのメッセージを送った。
苦しみながらも、難コースに自分を見失ったりはしていない。「今のところは、自分のゴルフができている」。最後の9番で、10メートルのバーディトライから、最後は1メートル弱のパーパットを外して3パットのボギーを打ってしまったのも「明日の課題」と前向きに、「しっかり練習をして、備えたい」。
悲願のツアー初優勝にむかって、1歩1歩着実に歩いて行く。

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