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コカ・コーラ東海クラシック 2013

塚田陽亮(つかだようすけ)は「思い出だらけ」の三好で優勝争い【インタビュー動画】

ゴルフ留学先のアメリカから帰国後にすすんだのはコース近くの名古屋商科大学。部活や試合でお世話になったここ三好カントリー倶楽部は、「とんでもなく難しい、というイメージしかない」。ただでさえ難コースは開催間近になれば「ラフは長いし、グリーンは硬くて速いし70台の前半も、出せたことなんかあったかな?」と、記憶をたぐり寄せても首をひねるばかりのコースで、初日から2日連続のアンダーパーなら「もう、上出来ですね」。

コースへの畏怖の念を常に持ち、「いつ何が起きてもおかしくない、と思える」。最後の18番は、グリーンのエッジからパットで3回かかって、なんでもないボギーも「僕がへたくそだから」と、腹も立たない。「舐めていないから。ものすごく集中して回っているから。安心することなんて、全然ないから」。その分、「めっちゃ疲れますけど」と、疲れ切ってはいるが、心の中は充実感で一杯だ。

昨年のチャレンジトーナメントの賞金ランキング5位の資格で出場権を得た今季は、これまで出場13試合で予選落ちはわずかに3回。コンスタントに結果を残して、獲得賞金は640万円ほど。初シード入りにはここが、正念場だ。「自分では、まだまだ気持ちは若いつもりでいるけれど」。
28歳は、池田勇太と同い年。米留学中も、中・高は日本に戻ってジュニアの試合でよく顔を合わせた戦友は、「いつも背中を追いかけていた」。

昭和の匂い漂う池田は、小学生のときからセカンドバッグを愛用していたり、同い年らしからぬその風貌もあって、つい敬語で喋ってしまうときもあるが「凄く仲良し」。親友に早く追いつくためにも「もうひとふんばりも、ふた踏ん張りもしないといけない。自分にハッパをかけてやりたい」。
このコカ・コーラ東海クラシックは、やはり名古屋の中日クラウンズと合わせて、大学時代はアルバイトで運営をお手伝いしたことも。「思い出だらけ」という舞台で、今度はプロ人生で一番のメモリアルを作ってみたい。

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