日本オープンゴルフ選手権競技 2013

宮本勝昌が「お久しぶりです」【インタビュー動画】

トップ5からのスタートは、本当に久しぶり。本人も、切実な思いで「久々に、良いスタートができたよぉ!」。まして、このゴルファー日本一決定戦で、ボギーなしの68で回れば傷心の中でもレッスンをしてくれた師匠にも、少しは報いることが出来る。

今年の舞台の茨城ゴルフ倶楽部は学生時代に出場したダンロップオープンや、キリンオープンから数えれば、もう何十回も回っているコースは久々にラウンドしたが、「僕が出た日本オープンの中でも、一番フェアなセッティングだと思う」。

ナイスショットにはきちんとご褒美が来るし、ミスショットには、それなりのペナルティがつく。不公平感が少ないセッティングは、選手たちにとってもやりがいがある。

「非常に世界基準というか、ナショナルオープンって感じがしてとてもいいな、という印象」と、気分良く回ってきた。近頃は、ラウンド中にもクビをかしげながら、シャドースイングを繰り返す姿がひんぱんにあったが先週は予選落ちを喫した週末に、やはり、日本プロシニア選手権で決勝ラウンドに進めなかった芹澤信雄も、地元御殿場に帰ってきていて、宮本にはラッキーだった。

「芹澤さんはとても意気消沈していたんですけど・・・」。それでも弟子のためなら労をいとわない仏の師匠は、1時間ほど見てくれて「クラブの使い方より、体の使い方に気をつけろ、と」。

芹澤の言うとおりに練習を繰り返したら、「ベルトの下から筋肉痛です」。近頃は、基本を忘れて「楽をしていた」。しっかりと下半身を使ったスイングが出来ていなかった。たとえば、賞金王の兄弟子みたいに。「藤田さんを見習わないと」。豪打に、安定感が戻ってきた。難コースで久しぶりの好発進に成功した。

「こうして1日でも良いプレーが出来ると、いいですよね」と欲はないが、なんのこのまま、好調をキープして、2010年の「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」以来のツアー通算9勝目は5度目の日本と名のつくタイトルで、5年の複数年シードをさらに延長してみたい。


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