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とおとうみ浜松オープン 2012

武藤俊憲は「大先輩に続け」

風のゴルフといえば、武藤だ。そう言えるまでに、調子も戻ってきた。群馬県出身は、上州の空っ風と遊ぶようにして、ゴルフを覚えた。「今日は我慢大会。我慢した人が勝ち」と、思えばこそ、気合いも入った。

晴天、無風の初日から一転、強風のラウンドは「実力がないと、持ちこたえることが出来ない」。
その中で、1日3アンダーは「上出来でしょう」と胸を張る。
難条件で、手応えが出てくれば、「やっとゴルフも楽しくなってくる」。

開幕から4戦は、とてもそんな気持ちにはなれなかった。
今季からボールの契約先が変わり、オフはその調整に追われながらの海外遠征など、慌ただしく時は過ぎて、「完全に準備不足で」。

しっくり来ないままに新シーズンに突入ししまい、正直プレーに集中しきれていなかった。それも少し落ちついてきて、ましてこの日は数字にもそれが現れた感じがして、やにわにやる気も戻ってきた。

先週は“師匠”と慕う谷口徹が、日本プロで2度目のタイトルを飾り、武藤も水シャワーのお祝いにかけつけた。またこの日の師匠は13番ホールでアルバトロスを達成して、「さすが」と、うなるしかない。

「10年かけて、谷口さんに追いつく」とその存在を大きな目標にしているが、近頃は「お前は弟子じゃない」と、つれないことを言われてちょっぴり寂しい。「でも、“じゃあ、ライバルですね”なんて言ったら、怒るんですよね、絶対に」と苦笑して、「“大先輩”に続け・・・という言い方なら許してもらえますかね」。
お伺いを立てながら、一歩一歩着実に、その背中に近づいていく。

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