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〜全英への道〜ミズノオープン 2012

上田諭尉(うえだゆい)が、首位を死守

豪州のブラッド・ケネディに並ばれはしたが、大会主催のミズノの契約選手がどうにか首位を守った。出だしの3ホールこそ、決勝ラウンドで久しぶりの最終組に、「意識して、早打ちになっていた」。

スイングリズムの乱れは即座にキャディの柏木一了さんにたしなめられた。
「はえ〜よ、バ〜カ!」。
やんちゃな38歳には、それくらい辛辣な言葉がちょうど良い。
「はい、スミマセン!」。素直に謝り、4番から3連続バーディだ。

もっともアドレナリンは、後半に入っても出続けていた。10番でティショットが飛びすぎて、前足下がりのライまで行ってしまった。グリーンをオーバーして奥のエッジ。パターを使ってそこから3打もかかってしまった。
この日初ボギーに、「流れが悪くなってしまった」と伸び悩み、ふと見上げたリーダーボードにこの人の名前を見つけて、余計に気が滅入った。

「谷口さん・・・。やっぱり来たよ」。
同じトレーナーの秋山武雄さんにケアを受ける縁で、普段からよくゲキを受ける。畏怖する先輩の気配に戦々恐々としながらなんとか持ちこたえた。

最終18番は、絶好のチャンスを外して「3打差ならまだなんとかなると思ったけど」と、悔しがる。「でも谷口さんとはまだ2打勝ってるし」と、どうにか気持ちを奮い立たせていざ、最終日に挑む。

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