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関西オープンゴルフ選手権競技 2012

武藤俊憲は「あとは神様が決める」

武藤には、恵みの雨だった。13時53分に雷雲接近による競技の一時中断は「僕には良い水入りでした」。前日2日目までボギーなしの36ホールも、この日は2番でさっそくボギーが先行して、あとは出たり入ったりと、忙しい内容は「ちょっとがんがんに行きすぎました。出たとこ勝負で、ピンを狙うのはいいけど、やり過ぎました」と、反省しきりだ。

「ティショットからカップまでのプランがちゃんと作れていない。もうちょっと、手綱を締めていかないといけない」。
それを自分で重々承知していただけに、14番でOKバーディを奪った直後の中断は、ありがたかった。
「それまでいっぱいいっぱいでしたので。いったんリズムを切ったほうが、良かったので」と、約3時間の空き時間は仲間と雑談したり、良い息抜きとなった。

再びコースに出て回った残り4ホールで2バーディを奪ったことで、なおさら痛感した。
「取るとこ取って、締めるところは締めてやらないと」。
これで3日間、首位を守った。
下を見下ろし、苦笑した。
「調子が上がってきた勇太。明日は何をするか分からない」と、誰より警戒するべき相手はやっぱり彼だろうとは思う。

「でも、せっかく2打差あるので」と、最終日を前に得たアドバンテージを最大限に生かして逃げ切る。
池田は「明日65を出す」と言っている。
「なら、僕も65を出せば勝てるでしょう」と、軽くいなした。
「勇太と僕は、タイプ的に似ている」と、最終日のゲーム展開もなんとなく予測がつくが「大事なのは勇太じゃなくて、僕が自分のゴルフをすること。それが出来たらあとは神様が決めること。見る人が、楽しいと言ってくれるゴルフがしたい」。
大接戦も、望むところだ。

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