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三井住友VISA太平洋マスターズ 2012

松山英樹さんは「今年、連覇が狙えるのは僕だけしかいない」

先週は、悔しい思いをした。3連覇がかかっていた「アジアパシフィックアマチュア選手権」。3年連続のマスターズの出場権もかかっていた大一番は、首位と8打差で迎えた最終日に逆転Vを期したが、5打差の4位に終わって涙をのんだ。

「悔しさはあって当然」と、松山さん。
「だけど、引きずったままここに来るのは絶対に嫌だった」と、すっぱりと気持ちを切り替え、明るい笑顔での御殿場入りだ。

弱冠二十歳のアマチュアが、2年連続の優勝なら連覇はもちろん史上初の複数優勝になる。
東北福祉大の3年生は、そう遠くないプロ入りの時を見据えて、力強く言った。

「今年、連覇が狙えるのは僕だけしかいない」。

もっとも昨年は、最後のパー5で2打目をピンそばにつける劇的イーグルで、並み居るプロを蹴散らしておきながら「今、思い出しても良く勝てたなあと思う」と、初々しい感慨もチラリ。

「相変わらずここのグリーンは速いので、ピンの上につけると3パットもある」。
先週の会場は、常夏のタイで行われただけに、重いグリーンから一転、御殿場の高速グリーンには「イメージが全然違うので、余計に難しく感じる。びびりながら打ってます」と、連覇への方策を巡らせた。
「そういう意味でもイメージはまったく違うし、昨年のことはもう忘れて挑まないと・・・。1打1打、集中してやります」。

今年はまた、どんなドラマを見せてくれるか。

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