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サン・クロレラ クラシック 2011

キラデク・アフィバーンラトは「1週遅れの誕生祝いにする」

先週の7月23日は土曜日に、22歳の誕生日を迎えたばかりだ。夜は母国タイの大先輩、プラヤド・マークセンと、タイをこよなく愛する日本人選手の塚田好宣、また豪州に留学中のガールフレンドが、わざわざ駆けつけ、お祝いのパーティを開いてくれた。

翌最終日には、「自分にプレゼントを」と張り切ったが、50位に失速。
さっそくその夜、故郷に国際電話をかけた。
父・パヌポンさんに、「来週こそ勝つよ。自分への、1週遅れのプレゼントにする」と言ったのは、自らにハッパをかけるため。
掛け持ち参戦のアジアンツアーは、3月にセイルオープンで、初優勝を飾って誓った。
シード2年目を迎えた日本ツアーでも、「今年、必ず1勝する」。
満を持して5月の日本プロから合流したが、それから先週まで6試合は不本意な成績が続いている。

「そろそろ流れを変えたい」。この日初日から、気合が入った。
しかしここ小樽は「狭いフェアウェイにラフもタフ」と、ことごとく、フェアウェイを外した。「今日、フェアウェイをキープ出来たのは、3ホールだけ」と、苦戦を強いられたが、「速くてスロープもたくさんある」という難解なグリーンを制した。
「パットがすごく良かった」と、8番で13メートルの長さをねじ込むなど、5つのバーディで難コースに応戦。
首位と3打差の単独3位でのスタートに、「父親との約束を果たします」と、いっそう思いを強くした。

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