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サン・クロレラ クラシック 2011

宮里優作は妹に弟子入り?!

一時は、5アンダーの首位に立ちながら、上がり2ホールの連続ボギーに、改めて妹の言葉を思い出す。「無理をしないこと。上がりホールこそ、もう少し良い集中力でやること」。
今年2月に、藍さんのオフ合宿に、初めて合流した。
すでに米女子ツアーで通算7勝。
「勝つことの凄さに感銘を受けて。どんな練習をしているのか興味があった」という。

いざ米アリゾナに乗り込むと、5つ下の妹に、目からウロコの連続だった。
「ドライバーはとにかく曲がらないし、スイングリズム、テンポが良い。パットの読みと、タッチも勉強になった」と、学ぶべきところばかりだった。

「でもアイアンショットは僕のほうが上手い」と、苦笑いでそこは兄貴の威厳を残しつつ、精神論も学んだ。

「自分のゴルフが分かっているから。良い状態を続けるために、無理はしない。それ以上のことはしない」という藍さんのセリフが心に残った。

「それと、しつこくやり続けること。結果どうこうよりも、長い目で見て取り込むことの大切さ」を痛感して帰ってきたという。

もう31歳。飛距離アップを目指すのも、そろそろ限界を感じるようになってきた。「それなら正確性を目指す。そういうゴルフに切り替えていかなければいけない」。
ここにきて方向転換を図る宮里家の次男は、妹の活躍も、励みにする。
藍さんは、先週のエビアンマスターズで今季初Vをあげたばかりだ。

「今の宮里家はバイオリズムが良いみたい。この流れに乗って行ければ」。
3アンダーは4位タイと上々のスタートに、お兄ちゃんが気合を入れ直した。

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